界面活性剤の残留 合成洗剤:300ppm 石けん:800ppm 重曹:0ppm
通常の洗濯工程の濯ぎ回数は2〜3回といったところですが、合成洗剤は、5回も濯いで
も300ppmほど界面活性剤が残留しています。ある洗剤メーカーの濯ぎに関する説明で
「3回濯いでもそれ以上は変わりません」といったデータが発表されていまして、かえって
「やぶへび」になってしまったところがおかしいですが、重曹で洗う習慣をつけまして合成洗
剤で洗ったものを着ますと皮膚がかゆくなります。それだけ悪いものが残っているということ
です。合成洗剤を嫌う方は石けんを使っておりますが、以外や800ppmほど界面活性剤
が残留しています。また、石けん成分の脂肪酸が肌着などに残留し、時間経過して黄変し
てしまったことを体験されたことがおろうかと思います。
これは、クリーニング業をしていましても実感しています。ドライクリーニングしたものの中
で「綿や麻」などのセルロース繊維と呼ばれているものには溶剤が残留してしまうのです。
石けんもドライクリーニング溶剤も油分である「炭化水素」があることが共通していまして、
ウール・シルクなどのたんぱく質系繊維や化学繊維は離れが良いのですが、綿・麻は炭化
水素の離れは悪いです。
石けんは、手や体を洗うものとしては、残った脂肪酸が保湿能力を発揮して良いのです
が、衣類(特に綿・麻)を洗うのには向いておりません。また、石けんは、脂肪酸(油)と苛
性ソーダを鹸化させて製造しますが、油を直接排水してはいけませんし、苛性ソーダは劇
薬扱いの薬品ですから、石けんは一見安全性が高そうですが成分分離して考えた場合好
ましくないものといえます。最小限の使用して重曹で済ませられるところはこちらを選択さ
れたらいかがでしょう。
石けんを使用されていて重曹に換える方のお話によりますと、「石けんの残留臭が無く、
快適であるし、多目的で使えるのが素晴らしい」との高い評価を頂いております。
当、木内クリーニングでは、ドライ表示であっても綿・麻は重曹で洗いますので問題はあり
ません。
重曹には界面活性剤は、入っていませんし、漂白剤やアルカリ剤などを添加しない場合
は1回で濯げてしまうほど濯ぎ性がよろしいです。水と電気の節約にもなります。
合成洗剤が製造されるようになった背景には化学繊維の存在が大きな影響を与えまし
た。ほとんどの化学繊維はマイナスの電気を帯びていています。天然繊維はプラスの電気
を帯びていまして、汚れもプラスの電気を帯びているので反発して汚れにくい性質を持って
います。肌着は主に綿ですが、天然繊維と化学繊維が混紡された衣類も少なくありませ
ん。ですからプラス・マイナスの電気を帯びたものを洗うのにはノニオン系界面活性剤が必
要となったのです。ノニオンは、(non ion)と言って電気を帯びていない意味で、人工的に合
成され自然界には存在しない生分解しにくい界面活性剤です。しかも、内分泌撹乱物質が
含まれており、排水すると河川に流れ込み生態系を著しく脅かしています。天然繊維だけ
存在していた時は、洗浄剤も生分解される素材でまかなえたのですが、化学繊維に付い
た化学合成された汚れを合成洗剤で洗浄しなければならなくなってしまった悪循環が、「自
然摂理」から逸脱してしまっているわけです。
以上、合成洗剤はあまりにも機能を誤った方法で高めてしまった結果、「使って危険,流す
と環境汚染」という生活用品となってしまいました。クリーニング業を営みながら 安全な洗
浄方法を追求していったところ、この【重曹】が最も適している素材であることが確認され商
業クリーニングとして使用し、お客様の好評を得ております。
物質が生分解して還元する時は、水と炭酸ガスになる自然の摂理に基づいた画期的な
洗浄剤であることが重曹の成分からうかがい知れます。NaHCO3の化学式から見れば一目
瞭然、ナトリウムは元々重曹は塩を原料としていますのでまた海に返してあげれば宜しい
のです。
皆様におきましても安心して御使用出来る物としてまた、洗浄以外多目的に使用出来る
生活用品として自信を持ってお薦めするものであります。
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