重曹の使い方 お洗濯&しみ抜き

合成洗剤の実態
 1:人体への影響 洗剤に含まれる各種分解酵素の悪影響(アトピー性皮膚炎の外的要因を懸念)
 洗剤には蛋白質分解酵素、皮脂分解酵素、セルロース分解酵素等を混入して洗浄力を高める工夫をしております。しかしながら洗浄
水の温度が低いと熔けきらず、衣類に残留したまま洗いあがって、着用した時に人の体温と湿度の好条件下で分解し働いてしまいます。
その結果、皮膚の蛋白質や皮脂が、洗剤に混入された酵素によって分解されてしまうことでアトピー性皮膚炎の原因が懸念されます。
困ったことに顕著に症状が現れるわけではないので自覚されにくいのではありますが、重曹で洗う習慣をつけ合成洗剤に戻るとその違
いに気がつくこととなります。肌が天然自然素材を使用したことで合成洗剤に対し拒絶反応を示します。また、セルロース分解酵素は
自然界において土壌中に落ち葉などを分解するため存在し、これを培養し洗剤に混入しています。この酵素が最大限働くようにするた
めバイオテクノロジーといえば聞こえがいいのですが、なんと遺伝子組み換えされ製造なされているのです。突然異変を起こされた酵
素は自然界に存在しないですから廃水された後にどのような作用をもたらすかまったくわかりません。セルロース分解酵素は、繊維内
部の汚れを落とすために繊維その物を溶解するよう研究開発されましたが、安全性が確認されなければ入れるべきではありません。
更に、各酵素が洗濯槽に付着しカビの原因となってしまいます。ステンレス槽ではあまり問題ありませんが、プラスチック系素材です
とマイナスの電気を帯びていますのでプラスに帯電した酵素が磁石の異極が引き合うように洗濯槽に電着してしまいます。石けんも安
全性が高い理由で使用される方がおいでですが、水が軟水で水温が高くないと溶けきれないで洗濯槽に付着してやはりカビの原因とな
ります。石けんをトイレの水洗タンクの手洗いのところに置いてしばらくしたらやはりカビが発生しました。 ある家電メーカーの資
料によりますと洗濯後の繊維にブラックライトを当てると蛍光染料の残留が確認され、また、顕微鏡で拡大することで濯ぎ残った洗剤
が繊維に付着しているのも確認されます。ドラム式ですと叩き洗いですし、ヒーターで水温を高くして洗えますので酵素も溶解し、ま
た、洗剤の残留は少ないですが、現在日本の洗濯機の主流は渦巻き式(パルセータ式)ですので加温出来ませんし濯ぎ効率も劣ります。
しかし、洗濯機の性能うんぬんより合成洗剤の存在に問題があるのです。長年重曹で洗った衣類を着用している習慣としているユーザ
ーさんが、宿泊先で貸出している衣類を着ると肌がかゆくなると報告がありました。 重曹にはそのような作用をする成分は入ってお
りませんし、カビを剥離しますので、合成洗剤から切り替えた時は一度洗濯槽をお洗いください。過炭酸ソーダをコップ1杯入れお風
呂の残り湯の温度が高いときポンプで汲み上げ数回洗濯槽を回し2時間程置いておきます。その後、1工程空回しをしてください。クエ
ン酸をコップ半杯用いて同じ工程を行って頂くと過炭酸ソーダで落なかった汚れが落ちてまいります。
(洗濯槽は、過炭酸ソーダコップ1杯200gを用い入浴直後の温水で槽洗浄コースもしくは毛布モード洗浄すると綺麗になります)
 また、カビの原因は、リンス剤の残留も考えられます。リンス剤の成分表示をご覧になるとカチオン界面活性剤と表記されていると
思いますがカチオンは(cut ion)プラスの電荷ということでありますので、やはりマイナス電荷の洗濯槽に電着してしまいます。それら
が残留蓄積し発酵してカビとなってしまい、洗濯した衣類から細菌が検出してしまうという本末転倒の事態を招いています。洗濯をす
る機械を洗浄する洗剤があるなんてまったくナンセンスな話ではありませんか。
 2:蛍光増白剤の悪影響
 洗剤の多くには、白さを出すために蛍光増白剤が混入されております。洗浄力を見た目でよく落ちたように錯覚を起こさせているの
ですが、内容成分は安全性に問題があり発がん性物質の疑いを持たれています。ベビー用品などに使用禁止となっている蛍光増白剤で
ありながら、なぜ、合成洗剤に混入して良いのか、これを認可している機関のレベルに疑問を持ちませんでしょうか。製品で購入した
時は安全で、合成洗剤で洗ったがために危険物で染められてしまったことに。洗濯機メーカー、洗剤メーカーは、「汚染布」という人
工的に汚し規格された布を用いて同時に10枚洗浄し、平均値を計測して洗浄力を判断しております。その判定のひとつに白度を測って
数値化していますが、蛍光増白剤で白く染めた布は当然洗浄力が高いと判断されます。数回私どもにおきまして洗剤メーカーと家電メ
ーカーの依頼で洗浄テストしましたが、見た目にも蛍光増白剤が混入したものは鮮やかな白さを実現していました。洗浄力が低くても
蛍光増白剤を入れることによってあたかも高くなる結果となるのはおかしいと思わざるを得ません。また、この汚染布に付けられた人
工的な汚れも実際着用して付いた汚れとはかけ離れたもので、グレー色をしているくらいカーボンが付いています。実生活で下着に炭
などつかないですよね。正確な判断を規すために汚染布の汚染物質の種類と量は、一考されたい。
3:排水による環境汚染 環境ホルモンの含有
 合成洗剤にはノニルフェノールという内分泌撹乱物質(環境ホルモン)が含まれており排水することで河川・海に流れ込み生物の雄が
雌化してしまい生態系を破壊してしまいます。この内分泌撹乱物質は、極微量でも生物体内において擬似的に女性ホルモンが作用した
状態となり子孫繁栄に著しい悪影響をもたらす大変危険な物質であります。世界中の水は絶えず循環しておりますので都会から離れた
大自然のところでもすでに異変が起こっています。それだけでなくそれらを食物とした我々の人体に悪影響を及ぼしてしまうことが懸
念されます。生活の中で知らず知らずのうちに合成洗剤の排水により環境汚染を進行させてしまうことを考えていただきたい。 以前
九州の桶井川に合成洗剤を不法投棄して大量の生物を死滅させてしまった方の責任は問われますが、合成洗剤を製造したメーカーの責
任のほうが遥かに重いと私は思います。合成洗剤を始め排出された様々な物質により地球全体の水質は悪くなる一方であることは間違
えないところです。また、平成14年6月に【4‐t-オクチルフェノール】も新たに環境ホルモンの認定が環境庁より発表されました。
今後、さらに認定される物質が増える可能性もあり、ますます海洋汚染対策を講じなければなりませんので環境負担の無い洗浄剤の使
用が望まれるところです。います。重曹なら問題なかったかもしれません。現代社会において一人一人が少量ずつ合法的に?合成洗剤
を流している生活習慣なるものが実態であり、それを改めるには大変な意識改革が必要です。自分に火の粉が降ってくるまで、痛みを
実感しなければ改善しようとは思わないのが普通であり、自分で流した合成洗剤が混入された水が自分の家の蛇口から出てこないと実
感出来ません。合成洗剤は、汚水処理場や浄水場で適切に取り除かれているのでしょうか。
 4:化学的に見た洗剤排水の危険性 重曹のBOD値及びCOD値は0です。
化学的に排水の危険性の指標となるものが2項目あり
これらの値が低いほど環境に対する負担が軽くなる
BOD(生物化学的酸素要求量)の説明 
BOD(biochemical oxygen demand )の略
水質の有機物による汚染の指標の一つです。水中に存在する
分解可能な有機物を,微生物が分解安定化するために要す
る酸素量をいい、酸素のmg/l、またはppmで表されます。
COD化学的酸素要求量の説明
COD(chemical oxygen demand)の略
水中の有機物と反応する酸化剤の消費量を酸素当量に換算して
1mg/l あるいはppm(1mg/l≒1ppm)単位で表示したもので
主として有機物による水質の汚染の指標として用いられる。
BOD値(生物化学的酸素要求量)合成洗剤は約200mg/L
COD値(化学的酸素要求量)合成洗剤は約330mg/L
 5:その他の欠点 ゼオライト(表示指定成分:アルミノケイ酸塩)の影響
 かつて石鹸・洗剤が高い洗浄力を確保するためにリン酸塩が使用されておりましたが、藻などの水中生物が異常繁殖し、さらに植物
の大量枯死によって大量の酸素が奪われることでそれに変わる素材が要求されました。様々なものがテストされ総合的にゼオライトと
いう天然鉱石を3ミクロンメートルに微粉末にしたものが採用されました。これにカルシウム等を吸着して軟水様化して洗浄力を上げ
ております。しかし天然とはいえ、また、いくら微粒子化してもカルシウムを結合して衣類に残留し、人によってはかゆみの原因、衣
類の風合いの低下を招いてしまいます。また、ジーパンのストーンウォッシュ加工のように繊維に傷を付けているので、色の濃い物を
合成洗剤で洗うと水道中の塩素が引き起こす漂白作用との悪条件が重なって色褪せてしまいます。渦巻き式洗濯機が起こすねじり洗い
も色褪めの原因です。私事ですが、和太鼓の会を長年に渡り活動していますが、揃いの半纏が私だけ色が褪めないでいるのは、「ドラ
ム式洗濯機・軟水・重曹・過炭酸ソーダ・液体石鹸プラス」で洗っているからであります。粉末合成洗剤を透明な容器に取り水で溶か
し掻き混ぜると、おりとなって沈殿したものが確認されますが、これがゼオライトです。ゼオライトは粘土のような性質ですから汚水
処理場では処理に負担が掛かります。重曹には水を軟化させる機能があり、ゼオライトに頼らなくても高い洗浄力を発揮します。
6:濯ぎ性の悪さ 界面活性剤の残留 合成洗剤:300ppm 石けん:800ppm 重曹:0ppm
 通常の洗濯工程の濯ぎ回数は2〜3回といったところですが、合成洗剤は、5回も濯いでも300ppmほど界面活性剤が残留しています
ある洗剤メーカーの濯ぎに関する説明で「3回濯いでもそれ以上は変わりません」といったデータが発表されていました。重曹で洗う
習慣をつけまして合成洗剤で洗ったものを着ますと皮膚がかゆくなります。それだけ悪いものが残っているということです。合成洗剤
を嫌う方は石けんを使っておりますが、以外800ppmほど界面活性剤が残留しています。また、石けん成分の脂肪酸が肌着などに残留
し、時間経過して黄変してしまったことを体験されたことがおろうかと思います。
 これは、クリーニング業をしていましても実感しています。ドライクリーニングしたものの中で「綿や麻」などのセルロース繊維と
呼ばれているものには溶剤が残留してしまうのです。石けんもドライクリーニング溶剤も油分である炭化水素があることが共通してい
まして、ウール・シルクなどのたんぱく質系繊維や化学繊維は離れが良いのですが、綿・麻は炭化水素の離れは悪いです。
 石けんは身体の洗浄では、残った脂肪酸が保湿能力を発揮して良いのですが、衣類(特に綿・麻)の洗濯には向いておりません。
また、石けんは、脂肪酸(油)と苛性ソーダを鹸化させて製造していることは皆さんご存知です。台所で使い古した油を直接排水しない
で固形にする日用品で固めて燃えるゴミに出していますが、この固まったものはまさに石けんであり先々生分解されますでしょうが
環境負荷が掛かっています。綿は栽培中に雨を含んで重たくならないよう脂分が含まれています。収穫後、種を外して洗浄しますが、
それを「脱脂綿」といいます。綿はその特性から油を吸着しやすく衣類として水溶性と油性の汚れを良く吸着してくれますが粉石鹸で
洗うとその成分の脂肪酸を吸着してしまうので、洗いあがると脂臭いのはそのためです。それをしばらく保管すると残留した脂が酸化
して黄ばんでしまうのはそのためです。
重曹と過炭酸ソーダに助剤として最小限使うことが環境負荷が少なく衣類への残留がなくなると考えております。
 石けんを使用されていて重曹に換える方のお話によりますと「石けんの残留臭が無く、快適であるし、多目的で使えるのが素晴らし
い」との高い評価を頂いております。物質が生分解して還元する時は、水と炭酸ガスになる自然の摂理に基づいた画期的な洗浄剤であ
ることが重曹の成分から伺い知れます。NaHCO3の化学式から見れば一目瞭然ナトリウムは元々重曹は塩を原料としていますのでまた
海に返してあげれば宜しいのです皆様に安心してまた、洗浄以外多目的に使用出来る生活用品として自信を持ってお薦めするものであ
ります。以上、合成洗剤はあまりにも機能を誤った方法で高めてしまった結果「使って危険、流すと環境汚染」という生活用品となっ
てしまいました。かつてクリーニング業を営みながら安全な洗浄方法を追求していったところ、この重曹が最も適している素材である
ことが確認され商業クリーニングとして使用し、お客様の好評を得ておりました。
重曹には界面活性剤は入っていませんし、漂白剤やアルカリ剤などを添加しない場合は1回で濯げてしまうほど濯ぎ性がよろしいです。
水と電気の節約にもなります。合成洗剤が製造されるようになった背景には化学繊維の存在が大きな影響を与えました。ほとんどの化
学繊維はマイナスの電気を帯びていています。天然繊維はプラスの電気を帯びていまして、汚れもプラスの電気を帯びているので反発
して汚れにくい性質を持っています。肌着は主に綿ですが、天然繊維と化学繊維が混紡された衣類も少なくありません。それでプラス
マイナスの電気を帯びたものを洗うのにはノニオン系界面活性剤が必要となったのです。ノニオンは、non ionといって電気を帯びてい
ない意味で、人工的に合成され自然界には存在しない生分解しにくい界面活性剤です。しかも、内分泌撹乱物質が含まれており、排水
すると河川に流れ込み生態系を著しく脅かしています。天然繊維だけ存在していた時は、洗浄剤も生分解される素材でまかなえたので
すが、化学繊維に付いた化学合成された汚れを合成洗剤で洗浄しなければならなくなってしまった悪循環が「自然摂理」から逸脱して
しまっている訳です。
 安全データシート(SDS)はご存知ですか
 一般の方々には馴染みが余りありませんが、製品及び各素材にはこの安全データシートによる成分内容、危険有毒性の説明等が記載
され、メーカーに希望すれば提出してもらえます。ぜひ内容成分等に不信不安がありましたらお客様相談室などに連絡を取り提出して
もらうと宜しいでしょう。それらを確認し、安全かどうか判断するとよろしいでしょう。洗浄剤関連だけでなく食品の添加物等におき
ましても、いや口に入るものだけにこれらこそ開示してしかるべきであると思います表現にあいまいなものが随分見受けられます。
(アミノ酸等の「等」はいったい何なんでしょう)おにぎりを作るメーカーには添加物に使われるSDSが原料に添付されますが、肝心の
消費者にはおにぎりのメーカーからの情報開示が行われていないのが現状です。
合成洗剤の代表的な成分
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
アルファスルホン脂肪酸エステルナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
脂肪酸石鹸、アルミノケイ酸塩(ゼオライト)、炭酸塩、酵素、酵素安定剤、蛍光増白剤
合成洗剤はこれらの成分が混合され製品となっております。
この一素材に対して【安全データシート】が存在していますので
消費者が知りたい情報を請求すれば提出されるものであります。
各メーカーのお客様相談室に連絡して下さい
成分に特定化学物質に登録されているものもあり業務用用途の場合
PRTR制度に基づいて使用量が市町村に届け出が必要です。
しかしながら家庭用品として使われる場合は使用量が多いにもかかわらず
洗剤に「PRTR法該当」と表記するとこが義務付けられていないのが不可解です。
環境ホルモン その他詳しい情報は、こちらから
国立環境科学研究所 http://www.nies.go.jp/index-j.html
東京都環境科学研究所 http://www.kankyoken.metro.tokyo.jp/
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